未来の救急医たちへ

「ジェネラリストのスペシャリスト」を目指す

◎男性医師 30代

救命救急センター勤務を希望されたきっかけはどういったところから?

もちろん最初から救命を目指していたわけではなかったのですが、医療を志すことの大前提として、「命を扱う科」に行きたかった、ということがあります。循環器内科、消化器外科、と迷いましたが、最終的に救命を選びました。

もう一つ、大きな理由として、何でも診られる医師になりたかった、ということがありました。いわば「ジェネラリストのスペシャリスト」になりたいと思いました。(今でも思っています)

今、思い返すと、救命で働くようになったきっかけの一つとしてこんなことがありました。

私が、研修医1 年目の最後の方だったと記憶していますが、病棟を回診していた時、ある患者さんの様態が急変したことがありました。

その時はまだ、私一人では対応出来なかったため、救命の先生を呼びました。すぐに駆けつけてくれ、無事に患者さんの容体も落ち着き、事無きを得ました。

その時の、その救命の先生の落ち着いた対応、手際の良さを垣間見て「これは凄い」と、とても強い印象を受けました。

それは言ってしまえば「救命する選択肢を知識と技術とも両方持ちあわせているからこそ、困難な状況にも動じることなく対処して行ける」というような、まさにそんな「カッコ良さ」でした。

ちなみにその駆けつけてくれた先生が、現救命救急センター長の新井先生だったのですが。。。

それから研修2年目の3ヶ月間、「救命」に行き経験を積みました。

繰り返す日々の中で、新井先生を始め、スタッフの皆さんの患者さんに対する考え方や姿勢などに共感する部分が多く、「この人達と一緒に仕事がしたい」と思った事を覚えています。

日々激務の連続だと思います。特に大変だ、と感じる時は、どんな時でしょうか?

救命においては、最善を尽くしたとしても、やはり亡くなる方も少なくなないのが現実ですが、そのことで自分自身も知らない間にストレスを抱え込んでしまうことがある、ということでしょうか。

ですが、職務を遂行するにあたって、死に対して100%で受け止めてしまうと、自分の身が持ちません。ある意味、「慣れる」ことも必要だとは思います。

とはいえ、「慣れることに慣れる」ようになってしまってはダメだと思います。患者さんに対して、人としての優しさというか、心を持って接することが出来るよう日々、心がけています。

それでも救命救急で勤務し続けていらっしゃるのはなぜでしょうか?

前述のような、患者さんの生死に関わる日々が続くと、やはりぐったりと疲れてしまう瞬間はありますが、幸いにも私達救命のスタッフの皆は気さくで明るい人種(笑)が多いのでちょっとした冗談や会話をしていると、いつの間にか、「また頑張るか!」と気持ちに力が湧いてきますね。
そういう部分でも、大いに仲間に助けられていると思います。

それから、やはり「助からないかもしれない命が救えた時の達成感」が大きいと思います。その患者さんだけでなく、その人の周りの人達の「人生」をも救えたことになるのかもしれない、と思うとこの仕事をやっていてよかったと思えます。

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