未来の救急医たちへ

「どんな状況でも最善を尽くす」という経験が大きな価値になった

◎女性医師 20代
◎ 後期研修の2年間勤務、この先内科に進む。

(1):救命救急センター勤務を希望されたきっかけはどういったところから?

研修医時代、もともとは内科志望でしたが、救命救急センターをラウンドしてみて、ここに進もうと考えが変わりました。患者さんの急変に即座に対応できる救命の技術に惹かれたということが大きな理由でした。

また、患者さんの疾患箇所が複数ある場合に、全身を複合的に判断できる技術を習得できることが大きかったです。これは専門科では経験できないことだと思います。

また、こちらの救命救急センターは、単純に急性期の患者さんだけを診るだけではなく、その後継続して診察できる部分も魅力と感じています。

この先、私は内科に進みますが、これら「どんな状況でも最善を尽くす」という経験がとても大きな価値になったと思います。

当初、救命救急には1年の勤務予定がでしたが、結局2年になりました。それは、1年を終えた段階で、自分には、スキルも経験も「まだ足りない」部分が多いと感じたからです。それでもう1年、救命でがんばろうと思いました。

(2):日々激務の日々だと思います。特に大変だ、と感じる時はどんな時?

救命は、その時に少しでも可能性があれば最善を尽くしてやる、という理念があると思うのですが、例えば、高齢の方で意思確認がとれず、家族の方は延命を望んでいないような状況だった場合に、時間の関係から自分がその場で大きな判断をしなければいけないような状況になった時など、いつもよく悩んだりしています。救命医としての宿命だと思うのですが。

あとはやはり、当直です。これは、若くないとできないと思います。(笑)逆に、若いうちは是日経験して欲しいと思います。

(3):それでも救命救急で勤務し続けているのはなぜか?

それだけやってもダメだった人ももちろんいますが、逆に良くなった人の方が多いですし、そこに自分が関わっていられた、ということが大きな喜びになるんだと思います。

(4):救命救急で学んだことは?

最初の診療だけでなく、その後の道筋を考えてあげて、次の受け入れ先等を意識して業務にあたるということ。その際、周りの病院(その人の容態にあった医療施設など)との連携が普段からとれている必要があると強く感じました。

(5):将来、救命救急で働きたいと考えている方々へ伝えたいことは?

他の科よりも、確実に人の死を目にする機会が多いので、業務を続けているとどうしても「慣れ」のような感覚を持ってしまう時もあると思いますが、上記でも書いた、患者さんに対してその後を決める瞬間に下す、判断の『重さ』は、つねに持っていて欲しいと思います。ここで学んだことは他では学べないことばかりですし、専門科に行ったとしても、その経験は必ず役に立つと思います。

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